教育方針

五領域図

幼児教育の指導要領に定められた5領域と、
幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿を達成できることを目指し、
年齢に合わせた活動教育を展開しています。

幼児期終了までに達成したい10の姿

稚竹幼稚園での教育は、朝の「おはようございます」から降園の「さようなら」まで、全ての時間に意味があります。
先生やお友達とのご挨拶、シールやお名前を自分で確認して靴を履き替える、壁面やホワイトボードには日付やひらがなが書かれていて、
自分のロッカーに荷物を置いて帽子をかけて整理整頓をする・・・

こういった生活の中から、子供たちは見聞きした事やルールを学んでいきます。
おもちゃや遊具、トイレや手洗いは自分だけのものではないので、みんなで譲り合って順番に使います。
泣いている子がいたら、先生や友達が「どうしたの?」と声をかけます。

一つひとつはとても小さな事かもしれません。その小さなこと一つひとつが、健やかで豊かな心身の基礎となります。

好きなものや興味のあることが一人ひとり違うように、様々な原体験を通して子供たちはそれぞれに成長を重ねていきます。
このように、子どもの持っている潜在的な可能性に働きかけ、人格の形成を図ることを教育方針としています。

また、当園では担任だけではなく教職員全員が園児一人ひとりに声かけをしています。
ドキドキしながら幼稚園に着いた子供たちを「おはよう!よく来たね!」と全力で受け止めると、
子供たちにとって少しずつ幼稚園が「安心して過ごせる場所」になっていきます。

受け入れられる安心感や喜びを感じて初めて、子供たちは思い切り楽しむことができます。
そうした環境作りを基盤として、様々な活動を展開していきます。

教育内容

01運動遊び

専任講師のもと、体をどの様に動かしていったらいいかを頭で考え、運動能力の発達を捉えながら判断と実験を重ねて知覚力を養います。また、ゲームやルールを理解しながら体を動かす楽しさを育てることも重要な狙いのひとつです。

年長では組体操に取り組み、運動会での発表にむけて、一人ではなく集団で一つの動きをすることで、お友達と力を合わせることの大切さや、感動の共有体験ができるようになります。


02茶道

日本の伝統文化の一つである茶道を、裏千家准教授(現理事長)が指導します。
年中からはじまり、茶室での作法や自然に咲く花を花器に寄せ、四季によって移り変わる自然の豊かさや美しさに触れます。先生が点てたお茶と、お茶菓子をいただきます。初めて飲むお抹茶に渋い顔をするお子さんも!

年長からは、蚕の飼育で学ぶ、繭になった糸(絹糸)から作られた袱紗(ふくさ)を腰につけて、自分でお茶を点てて自分でいただいたり、お客さんとお当番で役を交代して茶道の世界を体験します。

「和敬静寂(わけいせいじゃく)」という茶道の世界で大切にされている精神に触れ、なごやかな時間をみんなで過ごします。 茶道を通して、自然やお菓子、茶碗、すべてのものへの感謝を学びます。


03科学実験遊び

「どうして?」「なんで?」科学の不思議を体験する年少から始まる活動です。身の回りのものを使って取り組む実験に子供たちは目を輝かせています。年長クラスでは、「予測」や「結果」を発言したり書いたりして、自分の考えを発表することもできるようになっていきます。

 

ワクワクドキドキしながらの科学実験遊びは、目の前のことに関心・好奇心を持って物事に取り組む姿勢や、就学に向けた土台つくりとなります。


04リトミック

年少から始まる活動です。音や楽器に合わせて体を動かし、リズム感を養います。
音の長短を体で感じ、手や楽器で表現をしていきます。

リトミックは、音楽の基礎を作るだけではなく、子供のイマジネーションを育て、 音楽に合わせて体を動かすことで、表現をする喜びを味わう情操教育として、大切な意味を持っています。


05メロディオン

リトミックで学んだことを土台とし、年中から始まる活動です。
最初は「ド・ミ・ソ」の鍵盤にシールを貼って、5本の指をバラバラに順番に動かすのを体で覚えていきます。 そこから、息をホースに吹き込みながら音を出す練習を繰り返していき、短い曲を弾けるようになります。

 

年長になると、みんなで合奏することが出来るようになります。お遊戯会で披露する機会もあり、真剣な表情で息を合わせ演奏をする姿に、子供たちの力強い成長を感じることができます。


06食育

お弁当や給食は子供たちが楽しみにしている時間の一つです。
特にお弁当の日(水曜日)は、おうちの方が作ってくれたお弁当をみんな美味しそうに食べます。
給食では、嫌いな食材は残したりすることもありますが、みんなでご飯を食べることは子供たちにとって、 まわりの人と親しみを持てる大切な時間なのです。

私たちは動物や野菜の命をいただいて生きています。食べるものや作ってくれた人に感謝をして、 残さずに食べたり、苦手なものや食べたことのないものにも挑戦してみる子供たちの心を応援しています。


07蚕の飼育

当園の先生が年間を通して自宅で蚕の産卵をしています。5月頃から全学年のクラスで、子供たちと約1ヶ月半かけてその卵を保育の中で育てていきます。
卵から成虫になるまで桑の葉を食べて脱皮を6回繰り返し、最後は3cm程の繭(絹糸)になります。 虫が好きな子や嫌いな子は様々ですが、毎日桑の葉を食べて大きくなる様子を自分なりに観察します。
5cm位の成虫になった蚕をみて子供たちが描いた観察画はどれも個性的です。年長クラスは、成長過程を絵で書いて玄関に張り出し、ご家庭の方々にも見ていただいております。

命の尊さや育むことを学ぶ原体験として力を入れている活動です。


08自然教育

お米づくり

土づくりから始め、水をあげ、太陽の光をたくさん浴びて夏休み頃にお米の花が咲きます。
花が終わると実がなり、収穫の時期になります。各クラスで実を切り取り、天日干しをします。 全園児で脱穀、もみすり、精米を見学し、精米機から出てきた白米を見て「わあ!白いお米が出てきた!」と大歓声があがります。
精米したお米はみんなでお昼にいただき、新米の香りとおいしさに子供たちは「おいしいね」「もっと食べたい!」と大興奮!
お米は人間が生きるための大切なエネルギーになるだけでなく、藁は野菜の保存に役立ち、糠はお漬物の糠床になります。

食べ物を何一つ無駄にしない先人の知恵が今も脈々と繋がっていることが、お米づくりから学ぶことができます。心も体も感動する、この原体験こそが幼児教育の真髄です。

野菜づくり、収穫

発泡スチロールに養土を入れ、種をまいて、葉が出て、花芽が出て、花が咲き終わると実がなって・・・毎日少しずつ変化していく野菜にお水をあげたりして観察します。収穫時期になった野菜は各学年で生で食べたり、クラスで調理をしたりしてお昼にいただきます。
「ぼく、嫌いだからいらない」という子もいますが、「おいしい!」「おかわり下さい」といつになく元気な声が響く昼食時間となります。
野菜やお花が見せてくれる変化は、自然が織りなす生命活動そのものです。
  近くの農園に大根やさつま芋を掘りに行き、今年度より、年長は姉妹園の清瀬富士見幼稚園の畑に、じゃがいもを堀りに行く活動が始まります。
子供たちの心のどこかに残ってほしいと願う貴重な体験です。